『ひだ みの 温泉風土記 』
著者 下畑五夫 発行 岐阜新聞社 A5版 二〇〇ページ
温泉は、自然科学の視点から見れば、地球の物質・エネルギー循環の一つの姿です。
一方、太古から人々は温泉に霊力があると信じていました。『出雲風土記』にも玉造温泉
を「一度濯げば容姿端麗に、二度浴すれば万病除く、昔から効き目が得られなかったこ
とはない。従って土地の人は神の湯という」と紹介しています。確かに、人々は温泉の力
で身体や心を癒されてきました。
私たちの住む飛騨や美濃にも、それぞれの味わい深い風土(自然・歴史・文化など)の
中で育まれてきた様々な温泉があります。季節を運び命を育むという風に吹かれ、これら
飛騨や美濃の地に湧く温泉、さらにその温泉を育んできた風土をも合わせて探訪し、この
本が綴られました。
【主な温泉】平湯温泉、新穂高温泉、福地温泉、平瀬温泉、大白川温泉、古川温泉、
四十八滝温泉、流葉温泉、下呂温泉、湯屋温泉、下島温泉、濁河温泉、渡合温泉
恵那峡温泉、中津川温泉、坂下温泉、夕森温泉、鬼岩温泉、母袋温泉、明宝温泉
羽島温泉、瀬見峡温泉、海津温泉、長良川温泉など |