ひだ地学72号 2000年3月8日発行   ホーム 目次

「岐阜の地学を学ぶ会」の活動について

藤岡 比呂志(岐阜県文化財保護センター)

 「岐阜の地学を学ぶ会」は、笠原芳雄氏の呼びかけで1998年の夏に発足しました。生活に密着した学問である地学を少しでも市民に普及することを目的として、講演会、見学会、機関紙の刊行を活動として行っています。現在の中心メンバーは、笠原代表、小井土氏(岐阜大学教育学部)、鹿野氏(岐阜県博物館)、大矢氏(郡南中)、坪内氏(各務原市教委)、藤岡氏(岐阜県文化財保護センター)の5名です。あまり欲張って活動を企画すると長続きしないと考え、年4回(春と秋は見学会、夏と冬は講演会)の活動を行っています。最近では、1月30日(日)に名古屋大学名誉教授の糸魚川淳二先生による講演会を行いました。この活動で7回目を数えました。今までの活動は以下のとおりです。

第1回 普及講演会 「濃尾平野の自然環境と災害
〜忘れ去られた水害地帯〜」

 講師 岐阜大学教育学部助教授 小井土由光
第2回 地質見学会 「各務原台地(各務原市周辺
の第四紀層と基盤の美濃帯堆積物)」
第3回 普及講演会 「地震像の進歩と現状〜岐阜
県の震災と防災〜」

 講師 岐阜大学教育学部教授 佐々木嘉三
第4回 地質見学会 「可茂地域の第三紀層(蜂屋
累層・中村累層・平牧累層)」
第5回 普及講演会 「美濃帯の生い立ちを探る〜
赤道で生まれた金華山〜」

 講師 岐阜大学工学部教授 小嶋 智
第6回 地質見学会 「飛騨川沿いの地質(上麻生
礫岩、おう穴、濃飛流紋岩の火道など)」
第7回 地質見学会 「日本が熱帯であったころ〜
新第三紀中新世の岐阜を中心に〜」

 講師 名古屋大学名誉教授 糸魚川淳二

 普及講演会は、過去の出席者へはがきを出したり、ビラを配布したり、新聞に掲載してもらったりして、毎回60〜80名の出席者になります。見学会は、案内の関係上、バス1台しか無理であろうと考え、定員40名の申込先着順で行っており、毎回40名は集まります。当初は、教師層に働きかけて少しでも小中高の教師を巻き込もうと考えて行っておりましたが、ぜんぜん出席してもらえず、実際には年配の方々がかなり占めているという状況です。
 先日の講演会後に、岐阜新聞から取材を受け、「岐阜の地学を学ぶ会」の活動について新聞に載せてもらうことになりました。土曜日の夕刊の1面「ぎふの仲間たち」に載るようです。本当は、2月12日(土)に載る予定でしたが、毛利さんの乗ったスペースシャトルの話題で、次の週に延びたようです。