ひだ地学第121号 2004年10月26日発行 ホーム 目次
ふるさと地質見学会の下見 |
巡検日:2004年10月17日
10月17日(日)に秋の巡検を行いました。今度、31日の岐阜の地学を学ぶ会との合同巡検下見をかねています。朝8時に市民文化会館に行ってみると誰もいませんでした。しばらくすると、岩田副会長、そして清水治さんが来ました。天気は快晴、しかしこの3人かと思っているとやはりそうでした。学校は行事が多いのでしかたないかもしれません。岩田副会長は、鎌を持って来るように書いたのが悪かったと冗談のように言いました。 まず行ったのは原山スキー場付近の露頭です。ここでは、松原礫層を観察できます。松原礫層は、濃飛流紋岩を主体とした円礫層で河川堆積物です。また松原礫層は、分水嶺の南側、美濃帯に含まれるチャートの礫も含んでいるので、現在の宮峠分水嶺のない頃、南方の久々野、小坂方面から流れて来た礫に由来すると言えます。 次に松本町の宮川河川敷に行きました。ここでは、飛騨外縁帯の結晶片岩と濃飛流紋岩の境界を見ることができます。草刈鎌を持ち出して、河川敷の草刈をすること ここで、小坂光三先生にお願いして丹生川村の化石を探すことにしました。携帯をかけてみると、家にお見えになりました。これで4人、上野平の火山灰層露頭付近の草刈りをして、丹生川村板殿(いたんど)に行きました。 板殿の林道脇を見ると、石灰岩がごろごろしていて、ここには化石がありそうです。美濃帯に含まれる石灰岩ということでした。さっそく石ころを拾うと、フズリナがありました。他の会員は山の斜面を登りましたが、中田会員は林道脇を丹念に捜しました。すると、フズリナもありましたが、風化面に浮き出たウミユリが見つかったではありませんか。喜んだのは言うまでもありません。 それから日面(ひおも)の神社で昼食を取りました。上宝火砕流堆積物の柱状節理を見て、江名子断層の地形写真を撮影し帰路に着きました。最後、清水さん宅で化石鉱物コレクションを拝見しました。 |