ひだ地学第136号 2006年5月9日発行   ホーム 目次

飛騨外縁帯の地質を観察しよう

巡検日:2006年5月9日

飛騨外縁帯・三川結晶片岩の露頭で(高山市国府町三川) 

 岐阜の地学を学ぶ会で企画した「飛騨外縁帯の地質を観察しよう」が無事終了しました。案内は、岩田修副会長が中心でした。4月23日(日)、午前10時、高山市南小学校には、濃飛バスの観光バスがやってきました。岐阜方面からの参加者の自動車で、駐車場はいっぱいでした。天気が心配されましたがなんとか持ちそうです。
 飛騨地学研究会からは、岩田副会長ほか、岩塚、舩坂、中田会員が参加しました。岐阜の地学を学ぶ会からは、笠原先生ほか、小野、藤岡、中島の諸先生が参加しました。バスの定員以上の人は、こちらの自動車に乗ってもらう予定でしたが、バスの補助席を利用して、全員バスに乗ってもらいました。
 まず国府町のあじめ郷で上広瀬礫岩、そして三川の結晶片岩を見学しました。バス一台分の人数となるとなかなかのものです。案内者の岩田副会長の後を、アリのようにぞろぞろとついていきました。外縁帯の岩石は、古生代の岩石でプレートに乗ってやってきて付加したものだといわれます。三川の河床に降りると、海底火山を示す枕状溶岩がありました。それから、丹生川根方で、美濃帯のウミユリの化石を拾い、平湯で昼食でした。高山に午後3時半ころは戻るということなので、急いで福地へ向かいました。福地は、外縁帯の中でも石灰岩を産し化石で有名です。化石館を見学し、裏山の化石の露頭を見て帰路につきました。少し時間ができ、平湯で北アルプス自然文化センターも見学できたので、岐阜の方には良かったと思います。予定どおり、3時半ころ高山市南小学校にもどりました。