ひだ地学第94号 2002年1月28日発行   ホーム 目次

中部地質調査業協会交流会

交流会:2001年11月8日

下畑 五夫
 ホームページの威力
 中部地質調査業協会とは 中部地区の土木工事等に伴って地質調査・土質調査・ボーリング調査などを行う会社74社(内賛助会員10社)で構成されています。
 この協会中に研修委員会があり、担当理事の坪田邦治氏が「飛騨地学」のホームぺージを見られ、我が会に交流会・見学会参加のお誘いがありました。当研究会のホームぺージが、今回の交流会・飛騨トンネル・小鳥トンネル見学に同行させてもらえるようになったきっかけになりました。

 交流会における講演?依頼について
  平成13年11月8日 午後5時より、平野屋別館にて行われました。しかし、そこに至るまでが大変でした。とにかく何を話していいのか大層迷いました。何といっても、話を聞く人は、地質調査の専門家です。きちんとした地質調査は、一体何時やったのか記憶にないくらいやっていない私としては、「困った」と云う状態に陥ったわけです。おまけに、東海北陸自動車道や、中部縦貫などの建設に伴って、飛騨にもかなり入ってみえるらしく思われ・・・。
 おまけに、この週の前半に、結構時間のかかる仕事が飛び込みで3つも入ってきたため、話の内容を決め、資料を作り、印刷が完了したのが、当日の4時20分。綴じるまもなくホチキスを手にそのまま、平野屋へ。ようは、あらかじめ準備をしていなかった事が原因ではあったのですが。
 ロビーで、岩田副会長および鷲見会員に手伝ってもらって綴じ、講演?の始まる数分前に完成というような有様でした。
18日は、下畑・岩田・鷲見・清水治会員が参加させてもらいました。

講演?(我々は、単純に話題提供くらいに考えていたのですが)
 岩田副会長が最初に「飛騨の地形・地質概略」について、約30分間説明。中でも、岩田副会長自作の岐阜県周辺の水系図には、感嘆の声があがっていました。
 次に、下畑が「飛騨国の火山・地震そして温泉ー新ひだ風土記ー」 と題して、約30分お話をしました。正面からの話ができるほどフィールドを歩いているわけでもなく、まして研究をしているわけでもない私としては、ここ数年細々とやってきた飛騨の「風土記」具体的には、『飛州志』『斐太後風土記』を読み、江戸時代の人々が見た飛騨の自然に現代の知見を重ね合わせてみた事柄を話しました。要は、3年程前に出版した「新ひだ風土記」の一部や、昨年の「高山市民カレッジ」を少しリニューアル?したような話になってしまいました。

中部地質調査業協会の皆さんありがとうございました
 実は、「高山市民カレッジ」は、地震・火山・温泉の3題話をパワーポイントを用いて話をしたので、今回もと思ったのですが、如何せんコンピュータに強い会員が出張などで出席できず、20世紀型にの「印刷物と口」で話をする羽目になりました。
 わざわざ飛騨まで出かけてきていただいた協会の皆さんには、物足りない話となってしまい申し訳ないことをしたと思っております。しかし、これに懲りずまた機会があれば声をかけてもらいたいと思っています。
 また、懇親会にも出席させてもらい様々な情報交換ができました。私と同じ大学で同じ頃学んだ人と、今職場で一緒だというような人にも出会いました。 このようにフィールドを歩いている人たちと話をしていたら、私もさかんにフィールドを歩いていた大学時代に返ったような気分になり、楽しい一時を過ごさせていただきました。貴重な体験をさせていただいた中部地質調査業協会の坪田副理事長さんをはじめ研修委員や会員の皆さんに感謝しています。